ほめることはいけない? ~アドラーがほめることを否定する理由~

ほめることはいけない ?

 

こんばんは。passoです。今日はこれについて考えてみたいと思います。最近アドラー心理学が巷では流行っています。テレビドラマにもなりましたね。

アドラーは叱ること、またほめることでさえ、否定しています。

ほめたり、叱ったり、家庭環境ではよくある光景ですし、必要だと考える方が大勢いるのではないでしょうか。

そんな中、叱ることもほめることも否定する考えがある。

これについてあなたもモヤモヤされているのではないかと思い、今回のテーマにしてみました。

結論から言うと、私は家庭教育において、

ほめること、また叱ることはダメなことではない

 

と思います。では、整理していきましょう。

 

まず、アドラーがほめることを否定する理由は何なのか?

アドラーが叱ることを否定しているのは、叱られた子の中に、叱られたくないという感情が生まれ、叱られない事を目的とした行動をとる可能性があるからです。たとえば、テストで悪い点を取ってしまって、テストの答案用紙を隠すなどといったことです。(まぁ、この場合は子供が悪い点を取ることが悪いことだと思っていること自体が問題ですが)

また、ほめることを否定しているのも、ほめられたいという感情がその子の中に生まれ、ほめられたいということのみを目的とした不正が起こり得るからです。先ほどの例で言えば、テストでいい点を取って、ほめられたいという感情からカンニングをするといったことです。

アドラーはこれらを相手に依存した状態だとし、徹底的に否定しています。

 

私は、これはアドラーが共同体感覚という概念に重きを置いていることに起因すると考えています。共同体感覚とは、自分も世界の一部分であり、共存しているという感覚といっていいと思いますが、これに重きを置いているということは共同体、つまり、世界・・・いいえ、社会としての在り方の理想を求めているわけです。

アドラーはこの社会全体としてあるべき姿を重要視し、少しでも社会全体にとってひずみを生じさせてしまうような各個人の行動を徹底的に否定しているのです。

つまり、ほめることも、叱ることも先に述べたように、少しでも社会全体に悪影響を及ぼす可能性を秘めているものはすべて排除しているということです。

私が考えるアドラーの最終目的は理想の社会です。とすれば、各個人の成長は各々の課題であり、各々の環境でなるようになればいいと考えているのだと思います。アドラーは各々の存在自体を尊敬すべきとしているところからも、突出して成長する必要はない、そう考えていると思います。なので、各個人のより良い成長を促そうとする行為(ほめる、叱るなど)は推奨せず、むしろ他に悪影響を及ぼしかねないので徹底的に排除するのです。

このようにアドラーは最適な社会のために、各個人に依存せず自立をするよう求めます。

ですが、最初から自立している人なんていません。アドラーはみんなに最初からそれを求めますが、子供は親に最初は依存していていいと私は思います。その依存過程でいろいろと学んで自立した考えを持つようになると考えるからです。そしてそのようにするのが親の仕事だからです。

この自立させることが教育の目標という観点ではアドラーも同じ考えです。ただ、その過程で他者に依存することを認めません。

ですが、親に褒められたい(依存)から何かを頑張るというのは、たとえ依存であろうと、そういう感情、目標があって、それに向かって何をすべきか、自分で選択するという行為なわけで、私はそれは自立の第一歩だと考えます。自分で選択するという主体性はありつつ、ほめられる行動(親が社会的、道徳的に好ましいと考える価値基準)を実行することを選んいるという意味で、正常な過程だと思います。

そして、最終的に精神が成長すれば、自然と他に依存することを目的とするわけではなく、自分の内から湧き出る、やりたいこと、やるべきこと(社会貢献)などが目的となっていくと思いますし、それでいいと思います。

結論として・・・

ほめることはいけない ?・・・いいえ、ほめてもいいんです!

 

結局1人の子どもと向き合うときに、大事なのはその子との信頼関係を築き上げることだと思います。親の価値基準が明確に子供に伝わっており、信頼しあえていれば、ほめる、また叱るうえで、アドラーが懸念しているようなことは起きないはずです。

価値基準はそれぞれあり、それをどう伝えるかもそれぞれだと思いますが、ここでは、ほめる、また叱るときについて私が大事だと思う点をまとめておきます。

①結果のみを重視しない。プロセスも含めてほめる。

結果のみを重視すれば、結果さえよければよいと勘違いする可能性があるからです。結果さえよければいいとなると、テストでいうとカンニングをしてしまえば言いわけで、実力と道徳という本当に必要なものが欠けてしまいます。プロセスまで含めてほめることで、結果もでればよいけど、それだけにとらわれず、頑張れば頑張った分だけ、報われるという頑張る意欲のための余地があると思うのです。

②失敗していい。失敗することがダメだと思わせない。

失敗から学んで、次同じ間違いをしなければいいわけであり、失敗した時ほど人は成長するものです。失敗したことを叱ってもどうしようもありません。問題はどう対策するかです。テストで点数が悪かったことを怒るなど言語道断です。間違った部分が明確になったのだから、そこをちゃんと理解すればいいのです。結果として、100点をとったこ子と同じ実力に成長できます。逆に言えば、100点をとった子はその時点では成長の機会はないのです。100点じゃなかったほうがむしろお得だと思いませんか?

 

以上、今回はほめることについて考えてみました。

最後まで読んでくださりありがとうございました。ではまた。

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